塩と漢字と絵と雑談と…

いらっしゃいませ。ここでは主に漢字と趣味の話をしばしば綴ります

漢字小話 其の肆<罪と皇>

 本当は昨日あたりに更新する予定だったのですが、できませんでした…すみませんorz
 今日は罪のお話です!

其の肆<罪と皇>

 今回は「罪」と「皇」について。
 この二文字で検索にかけてみると、不敬罪やら大逆罪やら出てきますが、そういったことではありません。そんなことを書けるほど、博識でないですから…

 さてこの「罪」という字。
 音読みは「ザイ・サイ」。訓読みは「つみ・つみする」です。
 成り立ちは、「网(罒)」+「非」です。「网」は網を表す漢字で、この漢字の部首でもあります。ここでは法の網を意味します。
 「非」は見て字のごとく、「非行」や「非道」など、よくない、悪い、背く、悖る、を意味しています。
 この二つを合わせて、悪事のために法網にかかった人を指すようになりました。

 しかしこの字は、もともとはもっと違った形でした。
 こんなのです→「
 「自」と「辛」を縦につなげた形ですね。全く「罪」の字と違います。

 この「辠」の成り立ちは、「自」ははな(鼻)を意味します。そして「辛」は鋭いナイフをかたどった漢字です。つまり、鼻を刀で切り落とす刑を受けた人を指します。古代中国では、罪を犯すとこういった刑に処せられました。そこからつみという意味を持つようになりました。

 ではなぜ「辠」の字が、現在では「罪」の字で使われているのでしょう?
 それにはちょっと時代を遡ります。
 まず、かの有名な『説文解字』(by許愼著)を繙いてみましょう。
 そこには「罪」についてこうあります

 〔罪…捕魚竹网。从网、非。秦以罪爲辠字。〕

 これを簡単に訳すと、「罪…魚を捕まえる竹網。网にしたがい、非とする。」となり、そして最後にこうくくっています。
 「秦は罪をもって辠の字とする。」
 これはどういうことか。つまり、「秦の始皇帝が罪という漢字を辠の代わりにする」と書いてあるのです。

 これにはこういう話があります。
 秦の始皇帝の時、「辠」という字が、始皇帝の「皇」の字に似ているから、「罪」の字に改められたというのです。
 確かに似ていますし、犯罪、罪隷を表す字が、皇帝を表す字とかぶるのは嫌ですよね。縁起も悪いし。秦の始皇帝の気持ちもわからなくもないですが、それにしても随分勝手ですよね( ̄_ ̄;) まぁ王様なんて勝手なものですし、漢字が難しくなったのだって、上の人たちのせいですしね…おっとこの話はまた今度ということで。

 いま私たちが使っている漢字は、たった一人の都合で変わっていたりするものなんですね(^0^)

 ※ちなみに、「罪」と類似語の「罰」は、「詈(ののしる)」+「刀(刂)」で、罪を叱って刀で刑を加えることを表した字です。こちらのほうが「辠」の字義に近いですよね。

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  1. 2013/08/26(月) 20:10:34|
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