塩と漢字と絵と雑談と…

いらっしゃいませ。ここでは主に漢字と趣味の話をしばしば綴ります

漢字雑談<弐>

 今回も漢字雑談です!しばらく漢字雑談の更新が多くなるやも…w
 三つの一級の熟語を取り上げました!

漢字雑談<弐>

「雋髦」…しゅんぼう
 これは「すぐ・れる」と読む「雋」と、「すぐ・れる、ぬき・んでる」と読む「髦」から成り立つ二字熟語です。ともにすぐれると読むことからわかるように、衆にぬきんでて すぐれた人を意味します。
 「雋」の字はもともと形の整った鳥、柔かい鳥の肉を意味する漢字ですが、シュンと読むことから、「俊、儁(ともに、すぐれると読む)」に通じて、すぐれるの意味を持つようになりました。そのため、「雋髦」という単語も「俊髦」で検索しないと、ネットでは出てきません。
 鳥の肉という意味で読む場合はほとんど熟語はありませんが、「シュン」ではなく「セン・ゼン」と読みます。「シュン」と読むのはすぐれるの意味を表す時だけですね。また、異体字に「」というのがあります。こちらの方が書きやすいですね!この字体は中国の簡体字としても使われています。

 「髦」の字は先に紹介した以外にも「たれがみ・さげがみ」という読みがあります。こちらの方が本来の意味です。子供の結い上げないで垂れさげた髪、おかっぱを意味します。また、毛の中で特に長い毛の意味も持ち、そこから抜きんでる、優れるといった意味を持つようになりました。字形からだけでは想像できませんね。
 さげがみという意味では「髦髫:ボウチョウ(下げ髪の子供)」という熟語があります。すぐれるという意味では「髦俊:ボウシュン(俊髦に同じ)」「髦士:ボウシ(優れた人)」という熟語があります。
 余談ですが、「髦」は上記以外に「たてがみ」の意味と読みも持ちます。馬の長いたてがみを意味しています。熟語では「馬髦」というのがありますね。


「杪春」…びょうしゅん
 これは「すえ」と読む「杪」と、季節の春を表す漢字からできた、晩春、陰暦三月の異称を表す二字熟語です。
 「杪」の字は「こずえ・すわえ」とも読みます。こずえは「梢」と同じで、細い木の枝、枝の先を意味します。すわえは「楚」とも書き、木の枝や幹から真っ直ぐに伸びた若く細い小枝を意味します。上記にある「すえ」という読みはこずえから派生しました。意味は見てそのまま、年や季節の末を表します。
 成り立ちは「木+少(ほそい、かすか)」で、細い木の部分を表すようになりました。類義漢字は「秒」など。「秒」はいまは秒数など数に関係する言葉に多く使われていますが、もともとは「のぎ」と読み、細い稲の穂の先、非常に小さいものを表しています。熟語では「秒忽(極めて微小なもの)」というのがありますね。
 「杪」を使った難読熟語は「杪欏:へご」があります。シダの一種ですね。
 あ、言い忘れましたが、「杪春」以外にも、四季は全部そろっています。「杪夏」「杪秋」「杪冬」。それぞれ意味は晩夏、晩秋、晩冬です。

 「春」は皆さんよく知っていると思います。季節の春を表す漢字ですね!でもその成り立ちはあまり知られていません。
 「春」はもともと「」と書きました。「屯」の字は「チュン」とも読み、それが春の「シュン」という読みになりました。また「屯」には生気をこめて地上に目を出そうとして出悩むという意味を持っており、この字に「艸(艹)」と「日」を足して、地上に陽気がこもり、草木が生え出る季節を表すようになりました。


「戍卒」…じゅそつ
 これは「まも・る」と読む「戍」と、下級の雑兵、人夫を表す「卒」からなり、国境や砦などで守備をする兵卒を表す熟語です。類義語に「戍兵」「戍客」「番兵」など。
 「戍」は武器を持って、国境を守ることを表した字です。「戈+人」で成り立ち、じっと屯所に立って守備、警備することを表しています。なので、この字がつく熟語は、ほとんど必ず”国境の警備”を表しているのです。たとえば「戍火:ジュカ(国境警備兵のたく火)」「戍徭:ジュヨウ(国境を守るための徭役)」「戍楼:ジュロウ(国境守備隊の見張りやぐら)」などがあります。

 「卒」は「にわ・かに、お・わる」などとも読みますが、ここではこの意味は用いていません。この漢字は「衣+十」でできており、昔は「」と書きました。十という字が入っているように、上着を着て十把一絡げの一隊をなした雑兵や小者を意味しています。このことから、百卒長や一等卒、二等卒などの呼び方が、軍隊などに用いられていたんですね。

 
今回の復習!
「雋髦」「髦髫」「髦士」「杪春」「戍卒」「戍兵」「戍徭」
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  1. 2013/09/30(月) 07:58:39|
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漢字雑談開始!

 漢字雑談なるものを始めました!!!
 漢字小話と何が違うの?と思うでしょう!さほど違いはありません!!ww
 漢字小話にするまでもないとりとめのないこと等を、複数まとめたのが漢字雑談です!

 主に私の漢検一級合格へ向けたゆるーい熟語、四字熟語、諺、故事成語、の勉強ですwwそんなもんですww

 今回は三つの熟語を取り上げてみました~!どうぞ!

 漢字雑談<壱>

「皁櫪」…そうれき
 これは「うまや・かいばおけ」と読む「皁」と、「かいばおけ」と読む「櫪」から成り立つ熟語で、馬屋や馬の飼料をいれる桶を表す言葉です。飼い葉桶は馬屋にありますよね?
 「皁」はもともとサイカチやハンノキなどのどんぐり状の実を描いた象形文字です。そこから「皁い」と書いて「くろい」という訓がつきました。ハンノキの実の外皮が黒いからですね。ただこの漢字、部首は白なんですw部首が白で、黒いと読む面白い漢字です。
 ではなぜ馬屋の意味を持つかというと、「槽櫪」の「槽:ソウ」と音が通じているためです。つまり、「皁櫪」は「槽櫪」とも書くということです。

 「皁」が馬屋を表す字で使われている四字熟語は「牛驥同皁」というのがあります。
意味は『賢者が愚者と同じ待遇を受けること』
足の遅い牛と、駿馬(驥)が同じかいばおけ(皁)で飼われ、同じ待遇を受けてる意味から派生した四字熟語です。

「櫪」の漢字の訓は「くぬぎ」のほうが有名かもしれません。ですがこれは「櫟:レキ」と音が同じなためつけられた訓読みです。実は「かいばおけ」のほうが本義に近いのです。
「櫪」は「木+歷(並べる)」で、馬屋の床に並べた敷板を意味します。

「櫪」が飼い葉桶を表す字で使われている四字熟語は「老驥伏櫪」というのがあります。
意味は『年老いてもなお若者と変わらぬ大志を抱くこと』
「老驥」は年老いた駿馬、「伏櫪」は馬屋にふしていること。実はこの文、【老驥、櫪に伏すも 志千里に在り】と続き、訓読します。下の文が省略されているんですね。


「懋績」…ぼうせき
 これは「さか・ん」と読む「懋」と、「いさお」と読む「績」から成り立つ熟語で、大きく盛んな手柄、偉大な功績を意味します。
 「懋」はもともと「つと・める」という訓を持ちますが、ここでは用いられていません。
音読みは「ボウ」のほかに「モ、ム」がありますが、それと音が通る「茂」の意味が「懋」にも与えられています。しげるという意味から、勢いよく盛んに草木が伸びる、となり、「懋る」で「しげ・る」、「懋ん」で「さか・ん」と訓を持つようになりました。

 「績」はそのまま皆さんもよく使いますね。「成績」や「功績」などにつかわれ、積み重ねてきた仕事、手柄を意味します。


「游弋」…ゆうよく
 これは「およ・ぐ」と読む「游」と、「と・る」と読む「弋」から成り立つ熟語で、警備の船が敵を求めて航行することを意味します。
 「游」の字はほとんどすべて「遊」とほとんど同じ意味で使われます。なので日本ではほとんどの場合、「游弋」ではなく「遊弋」と表記されます。ネットで検索するときも、後者で検索しないと出てきません。「游弋」のほうは現在、中国で使われており、「艦艇が巡航する」という意味を持ちます。日本で使われる「遊弋」と同じ意味ですね。

 「弋」は「いぐるみ」とも読みます。意味は鳥を落とすために矢に紐をつけているように仕掛けたものです。
もともとこの字は上端に又の付いた棒杭を描いた象形文字で、「杙」の原字です。
その「杙:くい」を使って作った仕掛けが「弋:いぐるみ」であり、それを使って鳥を「弋る:とる」ので、「とる」という訓がつきました。また、「くろ・い」とも読みますが、それは「黓:ヨク」と音が通じるためです。
「繳」もいぐるみを意味するので、あわせて「弋繳:ヨクシャク」という熟語があります。


今回の字の復習!
「皁櫪」「牛驥同皁」「老驥伏櫪」「懋績」「游弋」「弋繳」
  1. 2013/09/21(土) 03:52:22|
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生きてますよ

ちょっと間が開いてしまいましたねw
生きてますよーw

さて、本当は漢字小話を更新したかったのですが、ちょっと時間がないので、
雑談にしました。
次はちゃんと漢字小話を更新しますね!

いま漫画の下書きを書いているのですが、すでにある物語を絵にするのは楽しいんですけど、大変ですねェ。
コマ割りや構図、配置…風景…センスがほしいです。

だれかヘルプ!!センスを頂戴!!!!

ということでまた今度!
  1. 2013/09/18(水) 02:06:40|
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漢字小話 其の伍<キョウとコウ>

 さて、また数日あいてしまいましたが、今回も漢字小話です。実はストックがいくつかあるのですが、それがなくなったらもっと更新が遅くなるかもですwwあとは話の内容が薄くなる…かもしれませんww
 ご了承ください!!

 其の伍<キョウとコウ>

 皆さん、「興味」と「興奮」、それぞれどう読むでしょうか?簡単ですね。
 「きょうみ」・「こうふん」ですね。
皆さんよく使う(?)と思うのですが、この二つの熟語、異なるところはどこでしょう?

「味・奮」の字が違うのは当然なのですが、「興」の読みが違います。片や「きょう」、片や「こう」と読んでいます。漢字には複数読み方があるのはご存じだと思いますが、これはちょっと意味があります。

音読みについての詳しい話は、別に用意してあるので、ここでは省きます。
まずこの熟語を読んでみてください↓

「興趣」「不興」「興亡」「振興」「興隆」

 一番目から、「きょうしゅ」「ふきょう」「こうぼう」「しんこう」「こうりゅう」となります。すべて「興」の入った熟語ですが、二つ目と三つ目を境に、読み方が違います。
 もしもこれだけで違いの意味が分かったら凄いです!驚きの洞察力(゜д゜)!

 まぁ、それは置いといて……ズバリ、結論から言います。
 『音の読み方によって、もたらす漢字の意味が違う』ということです!
 なんぞや!と思うと思います。それを「興」の字で説明します。

 『大漢和辭典』(by諸橋轍次)によると、「興」には大きく分けて三つの意味があります。
 1…コウ  力を合わせてもり立て盛んにする・おきる・おこす・さかえる等
 2…キョウ よろこぶ・おもむき・面白み・楽しみ等
 3…キン  血塗る

 三つ目の意味は「釁」に等しいのですが、ここでは関係ないので省きます。

 一つ目の意味は、「興」のもともとの意味に沿ったものです。「同+舁」の会意文字で、「同」は“力を合わせる”、「舁」は“ともに持ち上げる”というところから、1の意味になりました。
先に例に挙げた、「興亡(勢いが盛んになることと、衰えること)」「振興(学術・産業などを盛んにする)」「興隆(おこって盛んになる)」の字義には、すべて”盛んになる”の意を含んでいますよね。

次に二つ目の意味、これは「興」の持つ1の意味から派生して”感情がおこり立つ”となり、さらに「女+興」という漢字(パソコンに文字が無かった)、この字は”楽しい・嬉しい”という意味なのですが、その字に通じている(音が似ている)ため、2の意味を持つようになりました。
「興趣(物事の趣、面白み)」「不興(しらける=楽しくない)」には”楽しい”の意を含んでいますね。

 つまり、
「コウ」と読めば” 力を合わせてもり立て盛んにする”。
「キョウ」と読めば” 楽しむ・おもむき”と、読み方で意味が異なるのです。

 どうですか?わかりましたでしょうか?分かりづらかったらすみませんm(_ _)m


他には、「易」や「悪」などがあります。
 「易」は「エキ」と読めば”かえる、たがう、うらない”、「交易」「易経」「不易」などです。一方で「イ」と読めば”やすらか、たやすい”、「容易」「簡易」となります。

 「悪」は「アク」と読めば”わるい、いやな”、「悪事」「悪逆」「悪意」などです。一方で「オ」と読めば”にくむ、きらう”、「嫌悪」「憎悪」となります。

 しかし、この法則(?)は『すべての漢字に当てはまるわけではありません』。違った用法で分けられている場合もあります。これはあくまでもその中の一例です。
 まぁ、何が言いたかったのかというと、そうやって考えれば熟語の意味もりかいしやすくなるかもよ!?ってことです。

  1. 2013/09/06(金) 00:54:47|
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